【脚本・監督】 北川悦吏子 【プロデュース】 岩井俊二、小林武史 【出演】 北乃きい、岡田将生、溝端淳平、仲里依紗、成宮寛貴、白石美帆 【主題歌】 Salyu 「HALFWAY」 UPした写真はこの映画のタイトルが決まった時のワンシーンで 実は、ヒロインの北乃きいちゃんの台詞から生まれたのだそう。 演じる役者自身の言葉でほとんどの台詞が成り立っているそうで 脚本(ないわけじゃないみたい)を役者さんで昇華したものがアドリブとなって映画になったので 全編を通して、高校生の日常がとっても自然な形で表現されていました。 初々しい純度100パーセントの映画。 切り取った日常をある意味見せ付けられているような錯覚になりましたが 映画の中の二人には大問題で。恋するふたりはこんな風にストーリーになるんですね。 北海道の石狩川のほとりにある学校が舞台になっていて シーンの中でも、「空」とか「緑」とか「光」とか、原風景たちが岩井さん色の優しい色で映されていて 岩井さんfanの僕は懐かしさを覚えました。(新作が待ち遠しい) そして一番心を持っていかれたところは、というと実はエンドロールだったりします。 今でも余韻に浸っていると申しますか、とにかくいいのです。 映画に出てきたシーンが加工されてアニメーション(ちっく)に登場するのだけれど そこにSalyuさんの唄う 「HALFWAY」がよく合っていて とても気持ちがぎゅっとしました。 ******ここからは、ストーリー******* 親友のメメに、保健室で切ない恋心を打ち明けていたヒロ。そんなヒロが、思いを寄せていたシュウに、ふとした出来事から付き合ってくれと言われてしまった!それは、高校生活の最後に起きた奇跡。しかし、ふたりの行く手には、もうすぐそこに”卒業”が待ち受けている・・・。 卒業後の進路希望で、二人は東京と地元北海道の遠距離になってしまうことが判明して、ヒロはシュウに東京の大学をうけることを辞めてとお願いする。シュウは、悩む。一見、どこにでもいそうな今どきの男の子で真剣な素顔なんてそう簡単には見せないよ。恋人の前でも。だけど彼なりに、実は一生懸命に悩んで考えました。決断は行かないこと。そう決めたこともなかなかヒロにいえない。人ずてに聞いたヒロは、嬉しい反面。。。今度はヒロが悩む。悩む悩む悩む。先生に相談してみたり、先生は、長い人生の中での4年は短い、その間でたくさんの人に出会って学んで来ることもいいことじゃないかなと諭してくれた。確かに、若い時って視界が狭っかたりする。大切なことが目の前にしかないと思ってしまう。意外と人生はながかったりするのにね。ヒロはシュウの手を引っ張ってお願いをしにいく。受験の結果は。。。。そう実は、描かれていないのです。本当は行ってほしいけど、本当は行かないでほしいヒロ。彼女の切ない表情を切り取ってこの映画は幕を閉じるのです。 *********************** この映画の続編はないらしいです。 大学正とか社会人になった二人を観たいという意見があったのかな? 北川監督自身が舞台挨拶かなにかですでに宣言をしたのだって。 「タイトルどおりHALFWAY(途中)で終わってますね」 なんて辛口意見もきこえたけれど、 いいじゃないのかな。これはこれで。物事、白と黒だけじゃ疲れるので たまにはグレイぐらいがちょうどよかったりすることもあると思う。 |
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